2012-12-18

総選挙の開票立会人をつとめてきました

去る12月16日に総選挙の投開票が行われましたが、@kazuntはその「開票立会人」をつとめてきました。

とても興味深い体験だったので、少し書いておこうと思います。

開票立会人とは? どうしてつとめることになったのか?

開票立会人は選挙の開票作業に際して不正が行われていないかチェックするため、立候補者が該当の選挙区の選挙人のなかから選出して、開票所において開票作業に立ち会わせるものです。

今回、小選挙区に公認候補を出していた、とある党の関係者から声がかかり、興味深かったので手を挙げました。

@kazuntの選挙区の立候補者は6人でしたので、開票立会人も6人です。

開票所でなにをおこなうのか?

開票立会人は下記の確認を行います。

  • 各投票所から搬入されてきた投票箱に錠がかかっていることと、その鍵が入った封筒に封がされていることを確認する。
  • 投票用紙をとりだした投票箱が空になっていることを確認する。
  • 有効票の投票用紙の500枚づづの束になり、開票作業人により運ばれてくるので確認する。
  • 無効票の投票用紙束がその理由を記された付箋がついて運ばれてくるので、内容を確認して捺印する。
  • 開票結果がかかれた開票録という書類に署名捺印する。
  • 開票済みの投票用紙を収めた箱の封印に割り印を捺す。

小選挙区の開票立会人は、最高裁判所裁判官国民審査の確認作業も行います。

開票の様子は?

開票作業がおこなわれたのは市の体育館。ここは暖房設備がなくとても寒かったようです。(かなり厚着をしていったワタクシは全く寒くなかったのですが、隣の方は震えてました。)

開票作業者は、まず搬入された投票箱から用紙をとりだし、広いテーブルに広げていきますが、その様子を観覧席から双眼鏡でみている集団がいます。
そう、報道関係者です。彼らはこの段階で票数をカウントしているようです。
テレビの選挙速報で開票がすすんでないのに当選などとでるのはこういうことなんですね。
開票率があがっていくのは、集計が済んで開票立会人が確認してからになるわけですから。

投票箱が空になっていることを確認したあとは、カウント済み投票用紙の束が運ばれてくるまで、1時間位はなにもすることはありません。正直いってかなり暇でした。

まず500枚束になった有効票の束が運ばれてきます。
有効票は開票作業者を信頼して中身は確認しないでくださいとのことでした。
(これで意味があるのか疑問ではあります。)
特に指示はないのですが、投票総数に対して間違いがないか確認するため、束の数を正の字でカウントしていきました。

有効票が終わると、つぎは無効票。理由を書いた紙と一緒に運ばれてきます。この頃には双眼鏡でみていた報道関係者はもういません。カウントがおわっているんでしょうね。

無効票の束は中身をチェックして確認印を確認用紙に捺印します。
無効票は圧倒的に白票が多いのですが、なにか書いてあるものは、その内容を見ることができます。
「総選挙」を毎年開催している某アイドルグループのメンバーの名前を書いてあったり、「馬鹿」とかいてあったり、実にいろいろですが、とても多かったのが小選挙区の用紙に、ある政党の名前を書いてある票です。その政党は候補者は出していないんですが……

投票用紙になんらかの主義主張を記しているものもありました。投票用紙でそんなことしても、多くても10人程度の人の目にふれるだけで、箱にいれられ封印されてしまうので、全く意味がありません。このようなアピールは別の方法にすることをおすすめします。

国民審査に関しては、小選挙区の用紙と並行して全てが×、全てが白、一部に×の有効票の束が運ばれ、次に無効票の束が運ばれてきます。無効票で多いのがレ点をつけているもの。国民審査の票は×以外を書いたものは全て無効なんですね。

今回感じたのは全てに×の票が意外に多かったことです。とはいえ全員信任が圧倒的多数ではありましたが、

開票が終わると

開票が終わりに近づくにつれて、開票作業者は順次帰宅していき、会場内の人はどんどんすくなくなっていきますが、立会人の仕事はまだおわりません。

開票が終わると、開票録という結果を記した書類に署名捺印して、用紙を収めた箱の封印テープに割り印をします。

この時気になったのが、作業者が立会人の印鑑を借りていること。

自分は自分の印鑑の捺印を人にやらせるのは許せないので、これを拒否。全て自分で捺印しました。

こんな大事なところで印鑑の貸し借りはどうなんでしょうか?

全て終了したのは25:30をまわっていました。

貴重な体験でした

開票立会人というめったにできない体験をして、目の前での開票作業をとても興味深くみることができました。とくに普通はみることができない、他の方が書いた投票用紙を手にしてみることができたのは本当に貴重な体験だったと思います。

また、開票作業員として深夜まで借り出されている多くの市職員の方々も大変なご苦労だと思いました。

実はこの開票作業の観覧はだれでもできるそうですので、来年の参議院議員選挙の際には開票所に足を運んでみるのもいいかもしれません。

なお、この開票立会人には選挙管理委員会から手当てが支給されます。深夜まで立会ですのでそこそこの金額がでています。